2023皐月賞(GⅠ)予想
こんばんは。ちゃろです。
皆さん競馬は満喫されていますでしょうか。
さて、本日は3歳クラシック第1戦「皐月賞(GⅠ)」の血統分析を行っていこうと思います。どうぞ最後までよろしくお願いします。
※おことわり
・データについてはあくまでも”ちゃろ調べ”ということでご了承ください。皆様の予想のご参考になれば幸いです。
▼アーリントンCの血統分析はこちらから↓↓
▼アンタレスSの血統分析はこちらから↓↓
4月16日 2023皐月賞(GⅠ)血統予想
~皐月賞の過去血統傾向~
<父・母父のワン!ポイント>(過去10年)
・父の好走数 日本型 16回 北米型 1回 欧州型 13回
・母父の好走数 日本型 11回 北米型 9回 欧州型 10回
<血統のワン!ポイント>(過去10年)
・日本型の父サンデー系(ディープ系)は過去10年で馬券になった馬30頭の内16頭。それほど目立つ数字ではない
・父欧州型は非常に健闘していると言える数字を残している。キングマンボ系(キンカメ系)やロベルト系も侮れない
・母父はほぼ綺麗に3等分。顕著な傾向は表れていない。
・好走馬を種牡馬別に見ていくとディープインパクトが7頭、キングカメハメハが3頭、ハーツクライとルーラーシップが2頭というデータだが、Twitterに書いた通り今年はディープインパクト産駒もキングカメハメハ産駒もハーツクライ産駒も出走がない。まさに新しい時代が始まろうとしている。
・基本的にはクラシックの根幹距離のレースである皐月賞は主流血統を狙いたい。サンデー系(ディープ系)やキングマンボ系(キンカメ系)から選ぶのがオーソドックスだろう
ポイントになりそうなのは下記2点
①成長の早さ=北米血統を持つ馬
昨年勝利のジオグリフは父北米型のドレフォンだった。現在ダートを走っていることからもわかるように本質が芝馬だったかどうだったかはわからない。それでも昨年の皐月賞においてはイクイノックス、ドウデュースという現役最強ともいえる2頭に先着した事実がある。父サンデー系またはキングマンボ系なら母系に成長の早い北米型血統が内包されていることがポイントではないか。ちなみにドウデュースは父ハーツクライだが、母父も母母父もダートの北米型血統だった。
▼父または母父に北米型血統を持つ好走馬
・ジオグリフ(22年1着、父ドレフォンは北米型)
・ドウデュース(22年3着、母父ヴィンディケイションは北米型)
・コントレイル(20年1着、母父アンブライドルズソングは北米型)
・ダノンキングリー(19年3着、母父ストームキャットは北米型)
・エポカドーロ(18年1着、母父フォーティナイナーは北米型)
・アルアイン(17年1着、母父エッセンスオブドバイは北米型)
など
②欧州型ナスルーラ系の血を持っているか
①と相反するようでここに記載するか非常に迷ったが、なぜかこのレースは欧州型ナスルーラ系の血(主にゼダーン系、ミルリーフ系、ブラッシンググルーム系など)と相性が良い。
▼4ラインに欧州型ナスルーラ系の血を持つ好走馬
・イクイノックス(22年2着、父母父、母母父に該当)
・ドウデュース(22年3着、父母父に該当)
・タイトルホルダー(21年2着、母母父に該当)
・ステラヴェローチェ(21年3着、父に該当)
・サリオス(20年2着、父母父に該当)
・ガロアクリーク(20年3着、母母父に該当)
など
~皐月賞のその他の好走ポイント~
【枠順】・・・過去10年で4枠が3勝、2着3回、3着1回と頭一つ好成績。勝利数では1枠と6枠が2勝で続く。外枠の7、8枠はやや劣るが昨年のように能力のある馬は走れてしまうので、不問と考えてよい。
【ローテ】・・・過去10年の3着内トップは前走共同通信杯組(7回)、弥生賞組(6回)、スプリングS組(5回)と続く。勝ち馬に絞ると共同通信杯組が5勝、ホープフルS組とスプリングS組が2勝ずつ、毎日杯組が1勝。意外なことに同コースの弥生賞組は0勝だ。
【騎手】・・・過去10年で3度馬券になっているのがルメール騎手、M.デムーロ騎手、川田騎手の3人。短期免許のレーン騎手は20年サリオスで2着の経験あり。
【ペース・脚質】・・・過去10年はハイペース4回、ミドルペース6回、スローペース0回。スローペース0回というのは分析でも珍しい傾向でまさにこれが皐月賞の特徴そのもの。1000mは59秒台中盤で流れることが多く、長く良い脚を使って中山の急坂を駆け上がる馬力が必要となる。
【性別・馬齢・斤量】・・・3歳限定の定量戦のため省略。
【厩舎】関東馬【6-3-4-51】関西馬【4-7-6-92】出走頭数を差し引いても関東馬が地の利を生かして大健闘している。
【前走結果】・・・馬券になった30頭の内27頭が前走で3着以内に入っていた。例外は次の通り。
・ステラヴェローチェ(21年3着、前走共同通信杯5着)
・サンリヴァル(18年2着、弥生賞4着)
~皐月賞で狙うべき馬~
線引きが難しいので下記条件とはしませんが、クラシックですから基本的に主流血統を重視します。
分析結果から
血統的には父か母父が北米型血統の馬・・・①
4ラインに欧州型ナスルーラ系の血を持つ馬・・・②
を狙ってみたいと思います
また雨予報もありますので馬場が渋るようなことがあれば欧州型のキングマンボ系やノーザンダンサー系の評価を上げたいと思います。
それでは、これらのデータや傾向を参考にして今年の血統出馬表を見て予想をしてみましょう
中山 皐月賞(GⅠ)分析と予想
~出走馬全頭血統分析~
馬番 名前 性別馬齢 騎手
前走成績
血統適性、能力実績(SABCDEFG)の8段階で評価、狙い目該当
血統構成・血統分析・一言コメント
の順に表記
①ソールオリエンス 牡3 57 横山武
前走:23年京成杯(GⅢ)1着
血統:B 能力:C 該当:②
<血統構成>父キタサンブラック(LS)×母父モティヴェイター(ED)×母母父クエストフォーフェイム(EN)
<血統分析>父キタサンブラックは菊花賞、天皇賞春秋、有馬記念などGⅠ7勝。豊富なスタミナ、馬力と先行力で一時代を築いた。産駒は自身と異なり瞬発力があるキレるタイプも多数。母父モティヴェイターは英ダービーなど英GⅠ2勝。日本ではタイトルホルダーの母父として良く知られており、そのスタミナと持続力あるスピードを伝えている。半兄(4分の3同血)ヴァンドギャルドは富士Sの勝ち馬でドバイターフ2着。母スキアはフィユドレール賞(仏GⅢ)の勝ち馬。
<一言コメント>京成杯の勝ち馬。成績は2戦2勝で底を見せていない面は評価できる。前走は相手にも恵まれたが2着馬を2馬身半突き放す快勝だった。弥生賞ディープ記念と比べると時計を詰める必要はあるが、開催時季を考えれば大きな問題ではない。血統的には父はイクイノックス、母父はタイトルホルダーとこのレースに縁のある種牡馬が並び力強く坂を駆け上がるシーンは安易に想像できる。渋った馬場というよりは流れに乗り遅れて差し遅れる可能性だけが懸念か。
②ワンダイレクト 牡3 57 藤岡佑
前走:23年弥生賞ディープ記念(GⅡ)3着
血統:C 能力:D 該当:なし
<血統構成>父ハービンジャー(ED)×母父ディープインパクト(DI)×母母父ファルブラヴ(ED)
<血統分析>父ハービンジャーは現在日本にいる種牡馬の中では欧州型ノーザンダンサー系の代表格。現役時代はキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSを11馬身差で制した。距離は2000m前後、小回り、距離延長ローテを得意とする馬が多い。母父は日本の至宝ディープインパクト。母ワントゥワンは重賞で3度2着の実績。母母のワンカラットは函館スプリントSなど短距離重賞4勝。
<一言コメント>3戦1勝。若駒S2着、弥生賞3着でわかるように相手なりに走ることはできるものの最後は決め手が不足して勝ち切れない競馬が続いている。一貫して2000mを使っており、スタミナに問題はないが、時計はかかる馬場が理想的か。
③グリューネグリーン 牡3 57 石川
前走:23年弥生賞ディープ記念(GⅡ)8着
血統:E 能力:D 該当:②
<血統構成>父ラブリーデイ(KK)×母父スペシャルウィーク(LS)×母母父サクラユタカオー(EN)
<血統分析>父ラブリーデイは天皇賞(秋)、宝塚記念とGⅠ2勝。ジャパンカップでも3着の実績。自身の母系にダンスインザダークやトニービンの血を持ち、成長力は凄まじく古馬になって本格化してからは中距離GⅠ戦線で活躍した。母父スペシャルウィークは98年のダービー馬。他にも春秋盾制覇などGⅠ4勝。現在は母系に入ってサンデー系の良さを伝えている。半兄ヴェルデグリーンはオールカマー、AJCCと重賞2勝。母母ウメノファイバーはオークス馬。
<一言コメント>京都2歳S(阪神開催)の勝ち馬。5戦3勝。京都2歳Sでは道中しっかり折り合ってペースを落ち着かせ重賞初勝利を果たしたが、ホープフルS、弥生賞と中山の重賞は大敗続き。過去の経験を生かして自分の走りを取り戻したいところ。
④ショウナンバシット 牡3 57 M.デムーロ
前走:23年若葉S(L)1着
血統:D 能力:D 該当:①
<血統構成>父シルバーステート(DI)×母父メダグリアドーロ(AD)×母母父オーサムオブコース(AD)
<血統分析>父シルバーステートは度重なる屈腱炎で早期引退を余儀なくされたが、勝利はすべてノーステッキで底知れぬ能力を評価されて重賞未勝利ながら種牡馬入りした「幻の最強馬」。母父メダグリアドーロは北米で広まったサドラーズウェルズ系の系譜。トラヴァーズSなどダートGⅠ3勝。母母オーサムフェザーはBCジュヴェナイルフィリーズなど北米ダGⅠ2勝。
<一言コメント>トライアルの若葉Sの勝ち馬。5戦3勝。ストロングポイントは複勝率100%という安定感とキャリアすべてで上がり2位以内を記録している確実な末脚。渋っても走れる馬力を持ち合わせている。メンバーレベルは強化されるが、せっかく掴んだ大舞台のチケットを生かし爪痕を残す走りを。
⑤フリームファクシ 牡3 57 レーン
前走:23年きさらぎ賞(GⅢ)1着
血統:C+ 能力:C 該当:②
<血統構成>父ルーラーシップ(KK)×母父スペシャルウィーク(LS)×母母父マキャヴェリアン(EP)
<血統分析>父ルーラーシップはクイーンエリザベスⅡ世カップなど重賞5勝。キングカメハメハの直系だが、トニービンの影響を強く受けており距離延長を好む。ゆったりした追走を好み長く脚を使う馬が多い。基本的に距離は長い方が良い母父スペシャルウィークは98年のダービー馬でサンデー系のフィリーサイアー代表。母母父マキャヴェリアンは仏のスピード馬。半姉に秋華賞、ナッソーSとGⅠ2勝のディアドラがいる。
<一言コメント>きさらぎ賞の勝ち馬。4戦3勝。唯一敗れたのは新馬戦の2着で連対率は100%をキープしており、現在3連勝中。前走のきさらぎ賞では2番手追走から最後は34秒2の末脚でもう一伸び。最後は2着馬に迫られる場面もあったが勝ち切って非凡な能力を見せた。レーン騎手の鞍上もプラス材料で狙うはGⅠ制覇ただ一つ。
⑥ウインオーディン 牡3 57 三浦
前走:23年共同通信杯(GⅢ)5着
血統:E 能力:E 該当:③
<血統構成>父エピファネイア(RB)×母父フジキセキ(SS)×母母父カーリアン(ED)
<血統分析>父エピファネイアは菊花賞とジャパンカップを制した。ロベルト系のスタミナ、馬力とサンデー系のスピードを併せ持つ。根幹距離に強く特に1600mと2000mは狙い目。ローテは距離延長を好む産駒が多い。母父フジキセキはサンデー初年度産駒で朝日杯3歳S(現朝日杯FS)の勝ち馬。母ピエナビーナスはクイーンSの勝ち馬。
<一言コメント>4戦1勝。前走の共同通信杯は流れに乗り切れず最後は33秒6の豪脚で追い込んだものの届かず。末脚には魅力十分だが、今までの経験はすべて左回りの広く瞬発力勝負になりやすいコース。右回りに中山の急坂は初めてで未知数な面も多い。
⑦ファントムシーフ 牡3 57 ルメール
前走:23年共同通信杯(GⅢ)1着
血統:B 能力:C 該当:①③
<血統構成>父ハービンジャー(ED)×母父メダグリアドーロ(AD)×母母父デインヒル(ED)
<血統分析>父ハービンジャーは現在日本にいる種牡馬の中では欧州型ノーザンダンサー系の代表格。現役時代はキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSを11馬身差で制した。距離は2000m前後、小回り、距離延長ローテを得意とする馬が多い。母父メダグリアドーロは北米で広まったサドラーズウェルズ系の系譜。トラヴァーズSなどダートGⅠ3勝。デインヒルの3×3とニジンスキー系の全姉妹3×3の強いクロスを持つ。4ライン中3ラインがノーザンダンサー系で日本の主流とはやや異なる。母母プロミシングリードは愛GⅠプリティポリーSの勝ち馬。
<一言コメント>共同通信杯の勝ち馬。4戦3勝。唯一4着に敗れたホープフルSも超前有利な馬場で逃げた2頭が残る展開を内枠で揉まれながらも差を詰めてこの結果なら健闘した方だ。共同通信杯では距離短縮もこなした。距離が延びる今回はこの馬にとって上積みも見込める。馬場が渋っても血統的に面白い存在となりそうだ。
⑧トップナイフ 牡3 57 横山典
前走:23年弥生賞ディープ記念(GⅡ)2着
血統:D+ 能力:D 該当:なし
<血統構成>父デクラレーションオブウォー(ED)×母父スピニングワールド(ED)×母母父バンブーアトラス(EM)
<血統分析>父デクラレーションオブウォーは欧米で走りクイーンアンSなど芝GⅠ2勝。ベースは芝馬だが米ダートのBCクラシックで3着の実績を持つ。成長の早さが特徴で産駒も欧米では芝馬が多いが、日本ではダート馬の方が多い。母父スピニングワールドはジャックルマロワ賞連覇など世界中でマイル重賞を5勝した歴史的名馬。半兄ステラウインドは七夕賞2着。
<一言コメント>8戦2勝。重賞は勝利こそないが現在3戦連続で2着とタイトルまであと一歩の競馬が続いている。既に8戦走っている点はかなり気になるものの、ホープフルS、弥生賞でこのコースの適性は証明済。欧州色が強く道悪がダメな印象はない。マイペースで先行できれば念願の頂点も見えてくるか。
⑨ホウオウビスケッツ 牡3 57 横山和
前走:23年スプリングS(GⅡ)2着
血統:B 能力:D 該当:①
<血統構成>父マインドユアビスケッツ(AD)×母父ルーラーシップ(KK)×母母父ディープインパクト(DI)
<血統分析>父マインドユアビスケッツはドバイゴールデンシャヒーンを連覇するなど米国とUAEでGⅠ3勝。自身はヴァイスリージェント系のデピュティミニスターの3×4という強いクロスを持ち、スピードや仕上がりの早さをストロングポイントとして産駒に伝えている。母系は日本でおなじみのルーラーシップ×ディープインパクト。なお3代母マンファスはキングカメハメハの母でもあり、母系にマンファスのクロスを持っている。4ラインではないがルーラーシップはトニービンの影響も受けており欧州型ナスルーラも内包している。
<一言コメント>3戦2勝。前走のスプリングSでは早めにスパートした分最後は勝ち馬に差し切られてしまったが、長く使い続けることができる末脚はこの馬の長所そのもの。しぶとい脚は本番にも生きるだろう。父北米型血統に母系は主流血統の配合で昨年の覇者ジオグリフを彷彿させる血統構成だ。
⑩ラスハンメル 牡3 57 石橋
前走:23年若葉S(L・中京2000m)2着
血統:E 能力:E 該当:なし
<血統構成>父シルバーステート(DI)×母父キングカメハメハ(KK)×母母父ストームキャット(AD)
<血統分析>父シルバーステートは度重なる屈腱炎で早期引退を余儀なくされたが、勝利はすべてノーステッキで底知れぬ能力を評価されて重賞未勝利ながら種牡馬入りした「幻の最強馬」。母父キングカメハメハは04年ダービー馬で芝ダート問わず活躍馬を出す万能種牡馬。近親にチャンピオンズCなどダートGⅠ3勝のテーオーケインズやレディスプレリュードの勝ち馬タマモブリュネットがいるパワー牝系。
<一言コメント>5戦1勝。トライアルの若葉Sではドスローペースの中を先頭でレースを進め、勝ち馬には最後差されたものの凌ぎ切って2着に入り何とか皐月賞行きを決めた。中山は初めてだが阪神での走りを見る限りこなせそうな雰囲気もある。ただこのメンバーに入ると実力不足は否めない。
⑪シャザーン 牡3 57 岩田望
前走:23年すみれS(L)1着
血統:D 能力:D 該当:なし
<血統構成>父ロードカナロア(KK)×母父マンハッタンカフェ(LS)×母母父アナバー(ED)
<血統分析>父ロードカナロアは香港スプリント連覇などGⅠ6勝。非常に総合力が高く瞬発力やスピードは素晴らしい素質を持つ。内枠や距離短縮で期待値が高い。母系の良さを引き出すことができる万能種牡馬。母父マンハッタンカフェは有馬記念、菊花賞、天皇賞(春)と長距離GⅠを3勝。母クイーンズリングはエリザベス女王杯を含む重賞4勝、引退レースの有馬記念で2着に入った。
<一言コメント>3戦2勝。新馬戦で2着に敗れた後、半年の休み明けとなった年明けの未勝利戦から連勝でこの舞台に進んできた。前走すみれSでは少頭数に加え1000m通過が1分4秒4の超絶スローだったのは考慮しなければならないが、上がり33秒1という決め手は見事。相手強化でもペースに惑わされず末脚を発揮できれば。
⑫ダノンタッチダウン 牡3 57 川田
前走:22年朝日杯FS(GⅠ)2着
血統:E 能力:D 該当:なし
<血統構成>父ロードカナロア(KK)×母父ダンシリ(ED)×母母父ダイイシス(EP)
<血統分析>父ロードカナロアは香港スプリント連覇などGⅠ6勝。非常に総合力が高く瞬発力やスピードは素晴らしい素質を持つ。内枠や距離短縮で期待値が高い。母系の良さを引き出すことができる万能種牡馬。母父ダンシリはダンジグ系。4ラインにはサンデーの血を持たない。母エピックラヴは仏GⅢヴァントー賞の勝ち馬。半兄にホープフルSの覇者で香港C2着のダノンザキッドがいる。
<一言コメント>3戦1勝。前走の朝日杯FSでは勝ったドルチェモアにクビ差の惜敗。競馬の内容からすれば負けて強しの好内容だった。悲願のGⅠ制覇に挑むが、血統的には距離延長は大きな課題。マイルの方が良いだろう。
⑬グラニット 牡3 57 嶋田
前走:23年スプリングS(GⅡ)4着
血統:D 能力:E 該当:なし
<血統構成>父ダノンバラード(DI)×母父フサイチコンコルド(ED)×母母父ペンタイア(ED)
<血統分析>父ダノンバラードはAJCCとラジオNIKKEI杯(現ホープフルS)の重賞2勝。GⅠ制覇はならなかったが宝塚記念2着、皐月賞3着の実績を残した。ディープ系としては異色のタイプでアンブライドルドの影響を受けパワーや持続力に優れる産駒が多い。芝の重馬場やダートでも活躍馬を出す。母系は欧州型ノーザンダンサー系のクロス。父系からスピードを、母系からはスタミナを強化している。
<一言コメント>7戦1勝。ハナを切る競馬だと持ち味を発揮できるタイプでサウジアラビアRCでは後のGⅠ馬ドルチェモアに続く2着。前走のスプリングSではハイペースを厭わず積極的な逃げ戦法で複勝圏にあと一歩だった。前走で重馬場への対応も証明済み。ペース云々よりも気持ちよく逃げることが最大のパフォーマンスを発揮するだろう。
⑭タスティエーラ 牡3 57 松山
前走:23年弥生賞ディープ記念(GⅡ)1着
血統:C 能力:C 該当:なし
<血統構成>父サトノクラウン(ED)×母父マンハッタンカフェ(LS)×母母父フレンチデピュティ(AD)
<血統分析>父サトノクラウンは宝塚記念、香港ヴァーズとGⅠ2勝を含む重賞6勝。大雨で不良馬場の天皇賞(秋)ではキタサンブラックに食らいつき2着だった。欧州型ノーザンダンサー系であるトライマイベストの血を直系で受け継ぐ。本質的には芝の中距離に向き、ダートはさっぱりの産駒が多数。母父マンハッタンカフェは有馬記念など長距離GⅠ3勝。スピードの補強は母母父のフレンチデピュティから。
<一言コメント>弥生賞ディープインパクト記念の勝ち馬。3戦2勝。共同通信杯で結果を残せず弥生賞を使うローテは予定外だっただろうが、距離やコースが問題ない適性を証明し、むしろいい経験になった可能性もある。決め手だけの瞬発力勝負より道悪でまだ見せぬ能力を隠し持っている可能性もある。弥生賞組は勝ち馬が10年出ていない。今こそジンクスを破る時だ。
⑮ベラジオオペラ 牡3 57 田辺
前走:23年スプリングS(GⅡ)1着
血統:B 能力:B 該当:なし
<血統構成>父ロードカナロア(KK)×母父ハービンジャー(ED)×母母父サンデーサイレンス(LS)
<血統分析>父ロードカナロアは香港スプリント連覇などGⅠ6勝。非常に総合力が高く瞬発力やスピードは素晴らしい素質を持つ。内枠や距離短縮で期待値が高い。母系の良さを引き出すことができる万能種牡馬。母父ハービンジャーはキングジョージの勝ち馬で現在日本にいる種牡馬の中では欧州型ノーザンダンサー系の代表格。全体的な配合は主流に近い。牝系は「エア」の冠名の一族が多く、近親に函館記念の勝ち馬エアアンセムがいる。
<一言コメント>スプリングSの勝ち馬。3戦3勝。このメンバー唯一の3戦全勝馬。阪神、東京、中山と回りもコースも違う環境且つ馬場状態も様々な中での連勝の価値は高い。輸送も苦にしないタイプで安定感がある。これまではすべて1800m戦で初めての距離延長だが血統的にも問題はないだろう。無敗の4連勝で頂点を見据える。
⑯タッチウッド 牡3 57 武豊
前走:23年共同通信杯(GⅢ)2着
血統:C+ 能力:D 該当:①③
<血統構成>父ドゥラメンテ(KK)×母父アドマイヤムーン(AP)×母母父テンビー(ED)
<血統分析>父ドゥラメンテは皐月賞、ダービーの二冠馬。日本で活躍できる血統を詰め込んだザ・主流血統。休み明けのフレッシュな状態や揉まれにくい外枠や少頭数で期待値が高い。コースは広い方が良く、芝の中距離競走で安定している。牡馬の活躍馬多い。母父アドマイヤムーンはフォーティナイナー系ながらサンデーの影響を強く受けており、ジャパンカップ、ドバイデューティフリー(現ドバイターフ)など芝GⅠ3勝。半兄にAJCCなど重賞2勝のノースブリッジ、近親には春秋スプリントGⅠを制覇したローレルゲレイロがいる。
<一言コメント>2戦1勝。キャリアは2戦しか消化していないものの前走の共同通信杯ではスローペースと見るや3角前で早めに先頭に立ち、長い直線を粘りに粘って2着を確保。4角でグイグイと自ら進む前向きな走りは伸びしろ十分に感じる。キャリアが浅いだけに読みにくい面はあるが先行すればしぶとい脚がまた見られるはずだ。
⑰メタルスピード 牡3 57 津村
前走:23年スプリングS(GⅡ)3着
血統:D 能力:D 該当:なし
<血統構成>父シルバーステート(DI)×母父シャマーダル(ED)×母母父キングズベスト(EP)
<血統分析>父シルバーステートは度重なる屈腱炎で早期引退を余儀なくされたが、勝利はすべてノーステッキで底知れぬ能力を評価されて重賞未勝利ながら種牡馬入りした「幻の最強馬」。母父シャマーダルは安楽死寸前の重病から復活し仏2000ギニー、仏ダービーと仏二冠馬。母系は非常に欧州色が強い。
<一言コメント>7戦2勝。前走スプリングSで3着に滑り込み最後の1枚の切符を掴み取った。未勝利勝ちに手こずった分レースキャリアが増えてしまったが勝ち上がってからの成長力は著しい。中山で既に5戦の経験は他馬と比べてアドバンテージになる可能性も高い。馬場が渋って時計はかかった方が力を発揮できそう。
⑱マイネルラウレア 牡3 57 戸崎
前走:23年若駒S(L・中京2000m)1着
血統:E 能力:E 該当:①
<血統構成>父ゴールドシップ(LS)×母父ロージズインメイ(TT)×母母父マイネルラヴ(EP)
<血統分析>父ゴールドシップは3歳時は皐月賞、菊花賞の2冠。古馬では有馬記念、宝塚記念を制するなどGⅠ6勝。気性が激しくツボに嵌ったときの激走と時に愛おしく感じる出遅れは記録にも記憶にも残る名馬だった。産駒に伝える能力は類まれなる馬力とスタミナが最大の特徴で「道悪」と「距離延長」は要注意。非根幹の距離延長は得意中の得意。母父ロージズインメイはドバイワールドCの勝ち馬。母母父もマイネルラヴで「ザ・マイネル」の配合。母母コスモフォーチュンは北九州記念の勝ち馬。
<一言コメント>2戦2勝。前走の若駒Sでは7頭立ての少頭数だったとはいえ1000m通過1分3秒4のスローペースを最後の直線外に出して差し切ったスピードはポテンシャルを感じさせた。少し反応に鈍い面があるようにも映るが、鋭い末脚は持っている。あとは相手強化でどこまでやれるか。
~皐月賞血統予想~
・予想は土曜夜までにアップ予定です(→更新済です)
※あくまで前日時点での予想です
馬場状態などを見て狙いを変更する場合はTwitterでお知らせしますのでぜひフォローお願いします。
このレースは馬場によって全く違うレースになると思います。
土曜日は稍重から重だった中山競馬場。日曜日も回復の可能性は少ないです。
私は基本的に印3頭を厚めに狙います。それは言わずもがな道悪適性を意識したものです。
今年の皐月賞、私はこの馬から狙うことにします。
◎⑨ホウオウビスケッツ
消⑫ダノンタッチダウン
○⑮ベラジオオペラ
▲⑭タスティエーラ
△⑦ファントムシーフ
△⑤フリームファクシ
△①ソールオリエンス
明らかな枠バイアスを感じ取れたら、少しだけ印を変えるかもしれませんが、馬場を意識して出した予想ですので上記の馬から狙います。
皆さまの馬券が的中し素敵な日曜日となりますように!
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