犬でもできる競馬血統予想

血統を中心に組み立てた競馬予想をだれでもわかりやすいように書きます。筆者が犬顔らしいのでこんなタイトルですが深い意味はありません(笑)

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2023日本ダービー(GⅠ)予想

 

こんばんは。ちゃろです。

 

皆さん競馬は満喫されていますでしょうか。

 

さて、本日は3歳馬の頂点を目指すクラシック「日本ダービー(GⅠ)」の血統分析を行っていこうと思います。どうぞ最後までよろしくお願いします。

 

※おことわり

・データについてはあくまでも”ちゃろ調べ”ということでご了承ください。皆様の予想のご参考になれば幸いです。

・出走馬血統表はすべて手作りなのでもしかしたら一部誤字脱字があるかもしれません。ご了承ください。

 

▼葵Sの血統分析はこちらから↓↓

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目黒記念の血統分析はこちらから↓↓

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▼明日の狙い目はこちらから↓↓

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5月28日 2023日本ダービー(GⅠ)血統予想

 

日本ダービーの過去血統傾向~

 

 

 

<父・母父のワン!ポイント>(過去10年)

 

・父の好走数  日本型 22回  北米型  1回  欧州型  7回

・母父の好走数 日本型  5回  北米型 12回  欧州型 13回

 

 

<血統のワン!ポイント>(過去10年)

・父日本型サンデー系ディープ系)は過去10年で馬券になった馬30頭の内22頭と圧倒的ともいえる好成績。16年以降は3着内の馬すべてが父か母父にサンデー系ディープ系)を持っていた。サンデー系ディープ系)にとって非常に相性が良いのが日本ダービーと言える。

・母父の欧州型北米型はほぼ同数。ポイントはとにかくスピード血統であるということ。欧州型であった場合にはスタミナや馬力を全面とする重厚なタイプではなく、欧州型の中でもスピードを持つタイプの相性が良い。

 

・欧州の代表血統であるサドラーズウェルズはあまり相性が良くない。過去10年4ラインにサドラーズウェルズを持っていた馬に勝ち馬はおらず。馬券になったのもエピファネイアディーマジェスティしかいない。

 

 

日本ダービーのその他の好走ポイント~

 

【枠順】・・・過去10年で1枠が3勝しており、勝率、連対率、複勝率のすべてでトップ。外枠がダメなわけではないが、内枠の有利は間違いないだろう。

【ローテ】・・・過去10年の3着内トップは前走皐月賞(22回)。数字としては圧倒的な数字を占めている京都新聞杯組と青葉賞組(3回ずつ)が続く。プリンシパルS組と毎日杯組は劣勢。

【騎手】・・・過去10年でルメール騎手が4回馬券になっている。続くのはM.デムーロ騎手、戸崎騎手、川田騎手、武豊騎手の2回。

【ペース・脚質】・・・過去10年はハイペース2回、ミドルペース3回、スローペース5回。数でいえばスローペースになることが多い。ペースにバラツキこそあるものの基本的に最後は瞬発力勝負になることが多く33秒から34秒台の末脚が求められる。

【性別・馬齢・斤量】・・・世代限定の定量戦のため省略。

 

日本ダービーで狙うべき馬~

 

以上から

血統的には父サンデー系の馬・・・①

母父が北米型血統か欧州型でスピードタイプの馬・・・②

前走皐月賞を走った馬・・・③

を狙ってみたいと思います

 

それでは、これらのデータや傾向を参考にして今年の血統出馬表を見て予想をしてみましょう

 

東京 日本ダービー(GⅠ)分析と予想

~出走馬全頭血統分析~

 

 

馬番 名前 性別馬齢 騎手

前走成績

血統適性、能力実績(SA)の8段階で評価、狙い目該当

血統構成・血統分析・一言コメント

の順に表記

 

 

①ベラジオオペラ    牡3    57    横山和

前走:23年皐月賞(GⅠ)10着

血統: 能力: 該当:③

<血統構成>父ロードカナロアEP)×母父ハービンジャーED)×母母父サンデーサイレンスLS

<血統分析>父ロードカナロア香港スプリント連覇などGⅠ6勝。非常に総合力が高く瞬発力やスピードは素晴らしい素質を持つ。内枠や距離短縮で期待値が高い。母系の良さを引き出すことができる万能種牡馬。母父ハービンジャーキングジョージの勝ち馬で現在日本にいる種牡馬の中では欧州型ノーザンダンサー系の代表格。牝系はエアの冠名の馬が多く、近親に函館記念の勝ち馬エアアンセムやマイル重賞3勝のエアスピネルがいる。

血統的には距離はやや不安も好枠生かしてロスのない競馬ができればこなせる範疇。

<一言コメント>スプリングSの勝ち馬。皐月賞は先行勢には明らかに厳しい馬場と流れ。その先行勢の中では10着に粘ったといっていい。それまでは3連勝で重賞を制覇した器。2戦目は東京でも勝利しており、問題はない。ダービーで好走馬の多い最内枠を最大限に生かして逆襲のショーを見せつける。

 

②スキルヴィング    牡3    57    ルメール

前走:23年青葉賞(GⅡ)1着

血統: 能力: 該当:①(②)

<血統構成>父キタサンブラックLS)×母父シンボリクリスエスRB)×母母父アドマイヤベガLS

<血統分析>父キタサンブラック菊花賞天皇賞春秋、有馬記念などGⅠ7勝。豊富なスタミナ、馬力と先行力で一時代を築いた。産駒は自身と異なり瞬発力があるキレるタイプも多数。母父シンボリクリスエスはロベルト系でスタミナや馬力に優れる。母母父アドマイヤベガもサンデー系でサンデーの3×4を持つ。近親と言えるかは微妙だが、同じ一族にダービー馬ロジユニヴァース秋華賞やナッソーSを制したディアドラがいる。

血統的には少し欧州色が強いがサンデー系のクロスが利いておりスピードに長けている印象。1枠は本来追い風だが、あまり経験がないのであまり揉まれたくはない。

<一言コメント>青葉賞の勝ち馬。新馬戦はクビ差で2着に敗れたがその後は3連勝。突出すべきは東京2400mでの成績だ。ゆりかもめ賞青葉賞と同距離を2連勝し、時計も詰めている。常に上がり最速を記録してきた末脚はダービーでも大きな武器となる。青葉賞組は勝てないというジンクスを破り北欧神話の主人公となれ。

 

③ホウオウビスケッツ    牡3    57    丸田

前走:23年皐月賞(GⅠ)17着

血統: 能力: 該当:③

<血統構成>父マインドユアビスケッツ(AD)×母父ルーラーシップEP)×母母父ディープインパクトDI

<血統分析>父マインドユアビスケッツはドバイゴールデンシャヒーンを連覇するなど米国とUAEでGⅠ3勝。自身はヴァイスリージェント系のデピュティミニスターの3×4という強いクロスを持ち、スピードや仕上がりの早さをストロングポイントとして産駒に伝えている。母系は日本でおなじみのルーラーシップ×ディープインパクト

血統的にはダービー特有の主流血統ではなく、瞬発力勝負では少し分が悪い。

<一言コメント>前走の皐月賞はゲートでのテンションも高く、早々にスタミナ切れ。馬場の影響がすべてで実力を全く発揮できなかった。内枠はこの馬にとっては幸運。持前の先行力でロスなき競馬に徹することができれば。甘く見ていると一撃があるかもしれない。

 

④トップナイフ    牡3    57    横山典

前走:23年皐月賞(GⅠ)7着

血統: 能力: 該当:③

<血統構成>父デクラレーションオブウォー(ED)×母父スピニングワールド(ED)×母母父バンブーアトラスEM

<血統分析>父デクラレーションオブウォーは欧米で走りクイーンアンSなど芝GⅠ2勝。ベースは芝馬だが米ダートのBCクラシックで3着の実績を持つ。成長の早さが特徴で産駒も欧米では芝馬が多いが、日本ではダート馬の方が多い。母父スピニングワールドはジャックルマロワ賞連覇など世界中でマイル重賞を5勝した歴史的名馬。半兄ステラウインドは七夕賞2着。

血統的には4ラインにサンデー系もキングマンボ系も持たない血統。それでここまで来れるポテンシャルは計り知れないが、最大限の走りはここではないはずだ。

<一言コメント>弥生賞ホープフルS、京都2歳Sと重賞で3連続で2着と実力は確か。前走の皐月賞はこれまでとは違う後方からの競馬で上がり2位の末脚を記録。7着まで追い込んだ。良績はほとんど右回りで東京へのコース替わりはやや気になるところ。血統構成は主流血統とは程遠いが、経験を生かし幅の広がった競馬は大きな武器。横山典騎手、昆調教師のベテランコンビが”超一流の技術”で頂点に導く。

 

⑤ソールオリエンス    牡3    57    横山武

前走:23年皐月賞(GⅠ)1着

血統: 能力: 該当:①③

<血統構成>父キタサンブラックLS)×母父モティヴェイターED)×母母父クエストフォーフェイム(EN

<血統分析>父キタサンブラック菊花賞天皇賞春秋、有馬記念などGⅠ7勝。豊富なスタミナ、馬力と先行力で一時代を築いた。産駒は自身と異なり瞬発力があるキレるタイプも多数。母父モティヴェイター英ダービーなど英GⅠ2勝。日本ではタイトルホルダーの母父として良く知られており、そのスタミナと持続力あるスピードを伝えている。半兄(4分の3同血)ヴァンドギャルドは富士Sの勝ち馬でドバイターフ2着。母スキアはフィユドレール賞(仏GⅢ)の勝ち馬。

血統的には母系の重厚さがとても気になる。それを凌駕する末脚を持っていると言えばそこまでだが、本質的な適性については少し考えるべきだろう。

<一言コメント>現時点でこの世代の頂点に立つ皐月賞馬。新馬戦、京成杯皐月賞と無傷の3連勝。新馬戦では東京で33秒3の上がりを記録しておりコースに問題はなさそう。馬場も不問で皐月賞では上がり2位に約1秒の差をつける豪快な追い込み。長い直線と伸びしろは更なる上昇があっても不思議ではない。光り輝く朝日は再び昇るだろうか。

 

⑥ショウナンバシット    牡3    57    M.デムーロ

前走:23年皐月賞(GⅠ)5着

血統: 能力: 該当:①③

<血統構成>父シルバーステート(DI)×母父メダグリアドーロAD)×母母父オーサムオブコース(AD

<血統分析>父シルバーステートは度重なる屈腱炎で早期引退を余儀なくされたが、勝利はすべてノーステッキで底知れぬ能力を評価されて重賞未勝利ながら種牡馬入りした「幻の最強馬」。母父メダグリアドーロは北米で広まったサドラーズウェルズ系の系譜。トラヴァーズSなどダートGⅠ3勝。母母オーサムフェザーはBCジュヴェナイルフィリーズなど北米ダGⅠ2勝。近親に青葉賞3着のスーパーフェザーがいる。

血統的には決して悪くない。母父の北米で活躍したサドラーズウェルズ系の見極めが難しいが瞬発力勝負というイメージではない。

<一言コメント>前走の皐月賞では12番人気の低評価ながら3角から4角でグッと動き出しては5着に食い込んだ。自分から動くことができ、安定して脚も長く使える良さがある。タフな馬場でも苦にせず進む馬力が特徴のこの馬にとって初めての東京競馬場は未知数。府中の直線でも”バシッと決める”ことができるか。

 

⑦フリームファクシ    牡3    57    吉田隼

前走:23年皐月賞(GⅠ)9着

血統: 能力: 該当:③

<血統構成>父ルーラーシップEP)×母父スペシャルウィークLS)×母母父マキャヴェリアン(EP

<血統分析>父ルーラーシップはクイーンエリザベスⅡ世カップなど重賞5勝。キングカメハメハの直系だが、トニービンの影響を強く受けており距離延長を好む。ゆったりした追走を好み長く脚を使う馬が多い。基本的に距離は長い方が良い。母父スペシャルウィークは98年のダービー馬。母系はサンデー系のフィリーサイアー代表に仏のスピード馬という配合。一族は活躍馬多数の名牝系で半姉に秋華賞、ナッソーSとGⅠ2勝のディアドラがいる。

血統的にはスタミナは全く問題ない。ルーラーシップ産駒はとにかく瞬発力で切れ負けする馬が多いのでダービー適性としてはどうだろうか。

<一言コメント>きさらぎ賞の勝ち馬。これまではすべて2000mを使う徹底ぶりで血統的にも400mの距離延長は何の問題もない。左回りは連対率100%でコース替わりの上積みはありそう。気になるのは瞬発力で切れ味勝負になることが多いダービーでどこまでその末脚を発揮できるか。北欧神話の夜の女神を満足させるために目指すは頂ただ一つ。

 

⑧メタルスピード    牡3    57    津村

前走:23年皐月賞(GⅠ)4着

血統: 能力:C+ 該当:①②③

<血統構成>父シルバーステート(DI)×母父シャマーダルED)×母母父キングズベストEP

<血統分析>父シルバーステートは度重なる屈腱炎で早期引退を余儀なくされたが、勝利はすべてノーステッキで底知れぬ能力を評価されて重賞未勝利ながら種牡馬入りした「幻の最強馬」。母父シャマーダル安楽死寸前の重病から復活し仏2000ギニー、仏ダービーと仏二冠馬。母系は非常に欧州色が強い。

ローテやキャリアは別として血統的には非常に興味深い。スピード型欧州の血も内包しているが、究極の瞬発力勝負になればこれでもまだ少し”重い”かもしれない。

<一言コメント>いわゆる伏兵の1頭だが、スプリングSは8人気3着、皐月賞は13人気4着と人気以上の走りを見せる”ダークホース”。未勝利戦では4戦目に勝ち上がるなど足踏みこそしたが、裏返せば成長力を秘めているとも考えられる。好走が中山に偏っているところが気になるが、自慢のロングスパートがさく裂すればチャンスがあっても。力を出し切ったとき、そのスピードは光り輝くものとなる。

 

⑨グリューネグリーン    牡3    57    石川

前走:23年皐月賞(GⅠ)11着

血統: 能力: 該当:③

<血統構成>父ラブリーデイEP)×母父スペシャルウィークLS)×母母父サクラユタカオーEN

<血統分析>父ラブリーデイ天皇賞(秋)宝塚記念とGⅠ2勝。ジャパンカップでも3着の実績。自身の母系にダンスインザダークトニービンの血を持ち、成長力は凄まじく古馬になって本格化してからは中距離GⅠ戦線で活躍した。母父スペシャルウィークは98年のダービー馬。他にも春秋盾制覇などGⅠ4勝。現在は母系に入ってサンデー系の良さを伝えている。半兄ヴェルデグリーンオールカマー、AJCCと重賞2勝。母母ウメノファイバーオークス馬。

血統的には切れるという印象があまりない。ダービーには展開に限らず瞬発力が必須。

<一言コメント>京都2歳Sの勝ち馬。ここ3戦は11着、8着、11着と精彩を欠いている。好走パターンは先行して流れに乗り、長く脚を使うレース。ダービーはより瞬発力が求められやすくこのメンバーでは苦戦が強いられそう。逆境を撥ね除け緑のターフに輝く星となれ。

 

⑩シャザーン    牡3    57    岩田望

前走:23年皐月賞(GⅠ)6着

血統: 能力: 該当:③

<血統構成>父ロードカナロアEP)×母父マンハッタンカフェLS)×母母父アナバーED

<血統分析>父ロードカナロア香港スプリント連覇などGⅠ6勝。非常に総合力が高く瞬発力やスピードは素晴らしい素質を持つ。内枠や距離短縮で期待値が高い。母系の良さを引き出すことができる万能種牡馬。母父マンハッタンカフェ有馬記念菊花賞天皇賞(春)と長距離GⅠを3勝。母クイーンズリングエリザベス女王杯を含む重賞4勝、引退レースの有馬記念で2着に入った。

血統的には母や母父から「晩成」「中山」「非根幹距離」といったワードが浮かんできそうな血統背景。ただ末脚は確かなのでハマれば。

<一言コメント>皐月賞は上がり36秒4とメンバー2位タイをマーク。距離延長はまったく問題なさそうでポテンシャルは高い。”大魔王”のごとく常に上位を記録する末脚の破壊力はダービーの舞台でこそ輝く。その走りが今こそ爽やかに実を結ぶとき。

 

⑪ハーツコンチェルト    牡3    57    松山

前走:23年青葉賞(GⅡ)2着

血統: 能力: 該当:①②

<血統構成>父ハーツクライLS)×母父アンブライドルズソングAP)×母母父パインブラフ(AD

<血統分析>父ハーツクライ有馬記念などGⅠ2勝。日本で唯一ディープインパクトに土を付け、種牡馬としても数々の名馬を生み出した。ハーツクライトニービンの影響を強く受けており、その一番の特徴は成長力で晩成傾向がある。サンデー系の中では欧州志向が強く、スタミナ、しぶとい馬力を強化する。母父アンブライドルズソングはコントレイルやジャックドールの母父としても有名でスピード能力を大幅に上げる。一族をたどるとBCジュヴェナイルフィリーズなど米GⅠ2勝のストームソングがいる。

血統的には従来のダービーで考えれば間違いなくプラス。母父の力は大きい。

<一言コメント>前走の青葉賞では上がり最速の34秒1の末脚。ダービーでも十分通用するであろう実力を見せつけた。前走が青葉賞だけにローテにやや難ありでどこまでデキにお釣りがあるか微妙ではあるが、その抜群のスピード、瞬発力はダービーの舞台でこそよく似合う。可能性を秘めた能力はこのメンバーでも面白い存在に。その走りで優雅な協奏曲を響かせる。

 

⑫タスティエーラ    牡3    57    レーン

前走:23年皐月賞(GⅠ)2着

血統:C+ 能力:B+ 該当:③

<血統構成>父サトノクラウンED)×母父マンハッタンカフェLS)×母母父フレンチデピュティAD

<血統分析>父サトノクラウン宝塚記念香港ヴァーズとGⅠ2勝を含む重賞6勝。大雨で不良馬場の天皇賞(秋)ではキタサンブラックに食らいつき2着だった。欧州型ノーザンダンサー系であるトライマイベストの血を直系で受け継ぐ。本質的には芝の中距離に向き、ダートはさっぱりの産駒が多数。母父マンハッタンカフェ有馬記念など長距離GⅠ3勝。スピードの補強は母母父のフレンチデピュティから。

血統的には父欧州型だがサトノクラウン自身もダービーで3着とそれなりにやれる印象。ただ向き不向きで言えば皐月賞の方が向いていたか。

<一言コメント>弥生賞の勝ち馬で皐月賞2着馬。3走前の共同通信杯では末脚不発でファントムシーフに完敗したが、この馬はキャリア2戦目とレース慣れしていないハンデは大きかった。前走の皐月賞では一瞬馬群から抜け出し突き放す場面もあった。ローテは理想的とはならなかったがレースごとに順調にステップアップし確実に力をつけており、立ち回りの上手さはこのメンバーでも目立つもの。見るものを圧倒する高音を奏でて、いざ皐月賞での忘れものを取りに行く。

 

⑬シーズンリッチ    牡3    57    戸崎

前走:23年毎日杯(GⅢ)1着

血統: 能力: 該当:なし

<血統構成>父ドゥラメンテEP)×母父ハーツクライLS)×母母父インディゴシャイナー(AN

<血統分析>父ドゥラメンテ皐月賞、ダービーの二冠馬。日本で活躍できる血統を詰め込んだザ・主流血統。休み明けのフレッシュな状態や揉まれにくい外枠や少頭数で期待値が高い。コースは広い方が良く、芝の中距離競走で安定している。牡馬の活躍馬多い。母父ハーツクライは国内で唯一あのディープインパクトに土を付けたGⅠ2勝馬。母母ラシャルマンテはラプラタ1000ギニー などアルゼンチンで重賞5勝の実績がある。

血統的にはなかなか面白い存在。それぐらい今の馬場とドゥラメンテの相性は良い。母父などから本格化はもう少し後かもしれない。

<一言コメント>毎日杯の勝ち馬。2走前の共同通信杯では前目のポジションにつけていたが最後のスピード勝負でいっぱいに。それでも前走の毎日杯は流れに乗ったそつのない競馬。直線では馬群を割る非凡な勝負根性も見せた。今回は大幅な相手強化。レース質としては厳しいがその能力はこれからが”旬”の時期。その少ないチャンスをものにしたい。

 

⑭ファントムシーフ    牡3    57    武豊

前走:23年皐月賞(GⅠ)3着

血統: 能力:C+ 該当:③

<血統構成>父ハービンジャーED)×母父メダグリアドーロAD)×母母父デインヒルED

<血統分析>父ハービンジャーは現在日本にいる種牡馬の中では欧州型ノーザンダンサー系の代表格。現役時代はキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSを11馬身差で制した。距離は2000m前後、小回り、距離延長ローテを得意とする馬が多い。母父メダグリアドーロは北米で広まったサドラーズウェルズ系の系譜。トラヴァーズSなどダートGⅠ3勝。デインヒルの3×3とニジンスキー系の全姉妹3×3の強いクロスを持つ。母母プロミシングリードは愛GⅠプリティポリーSの勝ち馬。

血統的には日本の主流血統とはお世辞にも言い難い。ただ欧州の中でもスピードに長けた血のクロスがあるのでどこまで対応できるか。

<一言コメント>共同通信杯の勝ち馬で皐月賞は3着。皐月賞は向正面で落鉄もあった中で4角10番手から良く伸びた。最後までしぶとく脚を使っており、最後の坂で2頭を捕らえている。馬場にもよるだろうが、一瞬のキレというより長く脚を使い続けるようなレース展開に合いそう。ダービーのコース適性という面ではやや疑問符か。怪盗は虎視眈々と獲物を狙っている。

 

⑮ノッキングポイント    牡3    57    北村宏

前走:23年毎日杯(GⅢ)2着

血統: 能力: 該当:②

<血統構成>父モーリス(RB)×母父キングカメハメハEP)×母母父サンデーサイレンスLS

<血統分析>父モーリスは香港での3勝を含むGⅠ6勝。自身と異なり産駒は字面通りロベルトやサドラーズウェルズの影響でスピードより馬力に寄るタイプが多く、距離延長や外枠の期待値が高い。ワンペースの持続戦で力を発揮するタイプが多い。牝系は活躍馬多数の名牝系。母チェッキーノはフローラSの勝ち馬。母母ハッピーパスは京都牝馬Sの勝ち馬。他にも近親にコディーノ東スポ杯2歳S)、サブライムアンセムフィリーズレビュー)など活躍馬多数。

血統的にはバランス自体は悪くないのだが、2400mのイメージがない。マイル~2000mまでが距離の壁ではないか。

<一言コメント>2勝は新馬と条件戦だがいずれも東京で挙げたもの。大幅なメンバー強化はこの馬にとっては厳しいが、末脚を生かせる展開になれば一瞬の切れ味も持っている。エンジンがかかるまで少し時間がかかるタイプだが、東京の長い直線ならその心配も最小限に。光速の矢先はど真ん中だけを見据えている。

 

⑯パクスオトマニカ    牡3    57    田辺

前走:23年プリンシパルS(L・東京2000m)1着

血統: 能力: 該当:①

<血統構成>父ヴィクトワールピサLS)×母父ディープインパクトDI)×母母父インクルード(AM

<血統分析>父ヴィクトワールピサはAWで行われたドバイWC(GⅠ)や皐月賞有馬記念を制した。得意距離は1800m前後で飛び抜けた瞬発力はないがスピードは持っており長く脚を使うレースが得意。自身が中山を得意としたように内枠、坂のあるコース、距離短縮で好走率や期待値がアップ。母父ディープインパクトは日本競馬界の至宝。半姉ディヴァインラヴは牝馬ながら菊花賞3着。

血統的にはサンデー系×サンデー系でこれから増えるであろうタイプ。サンデー系同士だとどうも瞬発力が割り引かれてしまう。距離も長く2000mまでという印象。

<一言コメント>トライアルのプリンシパルSの勝ち馬。好走はすべてハナに立つ逃げ切りで掴んだもの。血統的には欧州型の血が薄く、スタミナには少し不安材料がある。2000mぐらいがベストだろうし、枠順も本来は内枠が欲しかった。このメンバーでは何とも厳しそう。誰もが驚く走りを見せたとき、帝国に平和をもたらすことだろう。

 

⑰ドゥラエレーデ    牡3    57    坂井

前走:23年UAEダービー(アGⅡ・ダ1900m)2着

血統: 能力: 該当:なし

<血統構成>父ドゥラメンテEP)×母父オルフェーヴルLS)×母母父オーペン(ED

<血統分析>父ドゥラメンテ皐月賞、ダービーの二冠馬。日本で活躍できる血統を詰め込んだザ・主流血統。休み明けのフレッシュな状態や揉まれにくい外枠や少頭数で期待値が高い。コースは広い方が良く、芝の中距離競走で安定している。牡馬の活躍馬多い。母父オルフェーヴルはクラシック三冠に加え有馬記念を2度制した。その父ステイゴールドから受け継ぐ激しい気性と爆発力が武器。母母マルペンサはアルゼンチンでGⅠ3勝。近親に菊花賞有馬記念を制したサトノダイヤモンドがいる。

血統的には父も母父もダービーを制した配合だが、素軽さや瞬発力が不足しているイメージ。ただ配合バランスは良く、これからも楽しみな1頭。

<一言コメント>14人気という低評価をひっくり返したホープフルSの勝ち馬。前走のドバイはダート競走ながら2着と大健闘。能力はスピードよりやや馬力に寄っているか。ホープフルSやUAEダービーで好走しているのもダービーの好走パターンとは少し異なる。偉大なる父や母父の”最高の後継者”となれ。

 

⑱サトノグランツ    牡3    57    川田

前走:23年京都新聞杯(GⅡ)1着

血統:C+ 能力: 該当:①②

<血統構成>父サトノダイヤモンドDI)×母父オラトリオⅡ(ED)×母母父エルナンド(ED

<血統分析>父サトノダイヤモンド菊花賞有馬記念とGⅠ2勝を含む重賞4勝。日本ダービー2着の実績を持つ。ディープ産駒の中では欧州色が強いタイプで馬力や持久力に優れる産駒が多い。ダートでの勝ち馬も出ているが本質的には芝血統。母系は欧州色の強いノーザンダンサー系で4ライン中3ラインが欧州型ノーザンダンサー系。母チェリーコレクトは伊牝馬二冠馬。半姉ダイアナブライトはクイーン賞の勝ち馬。半兄ワーケアは弥生賞2着、ホープフルS3着の実績がある。

血統的にはノーザンダンサー系が多く占めるがそこまで重厚というイメージはなくスピードや瞬発力の勝負でもある程度対応できるはず。

<一言コメント>京都新聞杯の勝ち馬。未勝利時代には東京も経験をしており、距離やコースの不安は少ない。前走の京都新聞杯でも道中5~6番手の追走から33秒3という力強い末脚で差し切ってみせた。3勝すべてが右回りの点など未知なる課題もあるが、実力自体は引けを取らない。それだけに大外枠がやや厳しいか。強く雄々しく一番の”輝き”を放て。

 

 

日本ダービー血統予想~

 

・予想は土曜夜までにアップ予定です(→更新済です)

※あくまで前日時点での予想です

馬場状態などを見て狙いを変更する場合はTwitterでお知らせしますのでぜひフォローお願いします。

 

日本ダービーはホースマンなら誰でも勝ちたい舞台であると同時に、競馬ファンなら誰でも当てたい舞台でもあります。

今年は種牡馬としてダービー最多勝ディープインパクト産駒がいません。少し歴史が変わるときに来ているのではないかと思っています。最も歴史が変わるのは血統構成ではなくローテーションではないかというのが私の考えでもあります。

1人気濃厚のソールオリエンスのポテンシャルはもちろん高いものがありますが、血統で予想している以上、母系の”重厚さ”はお世辞にも日本ダービー向きの血統とは言えません。基礎能力は高くとも逆転の可能性があると見て予想します。そのため印の中での評価は低めで3連馬券を買うときには押さえますが、オッズを考慮するとおそらく買わないのではなんて思います。もっと買いたい馬がいるからです。

やはりダービー制覇に最も必要な能力は瞬発力です。長い府中の直線を駆け抜ける姿を想像したときに、血統や枠順、末脚からこの馬を本命にすることにします。

 

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最も狙いたい馬はこの馬。この1頭から勝負します!!

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人気になっていますが、明らかにダービーには不向きそうなこの馬は軽視したいと思います。

 

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対抗以下にはこの馬たちをピックアップ。

○⑪ハーツコンチェルト

▲⑫タスティエーラ

△⑱サトノグランツ

△⑧メタルスピード 

△①ベラジオオペラ

△⑤ソールオリエンス

 

 

最も期待しているのがハーツコンチェルト。青葉賞組は勝てないというジンクスがありますが、サンデー系の主流種牡馬×北米型ダート血統というダービーで何度も結果を出している配合を信じたいと思います。成長力やローテなど不安要素もありますが勝つ可能性は少なくともオッズ次第で単勝まで狙ってみたい1頭です。

皐月賞組ではタスティエーラやメタルスピードの巻き返しに期待しています。

最後にベラジオオペラですが、重馬場の中、全く力を出せなかった前走だけで見切るのは何ともという印象。絶好枠を引きましたのでもしかするとと念のため印を打ちました。

 

皆さまとにかく日本ダービーを心ゆくまで楽しみましょう!!

 

皆さまのダービー馬券が的中し素敵な日曜日となりますように!!

 

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