血統コラム(1)~主流血統とは何か~
こんばんは。ちゃろです。
いつもご覧いただきありがとうございます。
皆さま競馬は満喫しておりますでしょうか。
私の方はそれこそ毎日競馬を楽しんでおります。当たるかどうかは別ですよ(笑)
血統を使って予想するということ
最近各種ランキングサイトやTwitterでこのブログを知っていただき、閲覧数がとても増えており、筆者としては本当に嬉しい限りです。
馬券が下手くそで予想はいい線いっていたり、狙いにくい穴馬を拾っていながらなかなか的中しないのも私らしいのですが(苦笑)、とにかく楽しみながら「予想は真剣に馬券は少額に」をモットーに競馬を真剣に楽しんでいます。
私の予想ファクターは第1に「血統」を使います。
なぜ血統を使うのかについては昔書いたことがあるのでお時間ある方はそちらをご覧になってください。
その次に「馬場やコース」を意識します。
続くのが「枠順」「騎手」「脚質」などこんなイメージでしょうか。
私はレースを見るのが好きで、とことん真剣に予想します。
自分の自由に使える時間は競馬の復習をしているか、予想をしているか、実際にリアルタイムで見ているか、自分の血統ブログやデータを整理している。こんなルーティンで毎日を過ごしています。
「そんなに時間を使っておきながら、その程度の的中かよ!」と厳しい意見やヤジが聞こえてきそうですが、すみません。耳を塞いで先に進みます(笑)
はっきり言って私より馬券が上手い人は五万といます。
私のフォロワーさんにも先日のエリザベス女王杯で3連単28万馬券を取った方も実際にいましたし、心の底からすごいなと思いました。
ちょっと自虐っぽくなってしまいますが、私は会心の的中なんてせいぜい1年に数回ほどです。もちろん回収率を意識して馬券を買っていますし、日々のお小遣いに限界があるので多額投資できない事情はありますけどね。
でも競馬って馬券だけじゃないんです。(←負け惜しみじゃないですよ笑)
私は馬が好きだし、競馬場が好きだし、やっぱり競馬が大好きだし・・・。
馬について、競馬について少しでも知識をつけたい。もっともっと知っていきたいという思いで血統の本を中心にいろんな書物を読みました。最初はいろいろな考えをまねるだけでしたが、今では独自に血統を研究してアレンジを加えていくことで普段の競馬が何倍も奥深いものになると日々実感しています。
だからその面白さを少しでも皆さんに伝わればいいなと思うし「一緒に研究してより競馬を楽しみませんか」という思いで日々ブログを書いています。正解なんてないのだから、敷居が高いものでもありません。血統なんておっくうだと諦めないで一緒に楽しみましょう。
競馬の血統は競馬の歴史と世界地図そのものですからね。
今でも血統について思うことをTwitterにときどき投稿するんですが、やはり文字数が140文字では足りないのでそういうことはブログにコラムとしてサクッと読めるものを書いていこうと思います。
私自身も初心に帰って、初心者の方でもわかりやすい記事となるように心がけていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。
「主流血統」とは何か
本日は血統予想の基礎の基礎となる「主流血統」とは何かというテーマについて考えていきます。
主流血統とは造語です。本当に1から誰が作ったかは不明ですが、今ではテレビに出ているような血統予想家の方や血統に触れるようなSNSを使用している人は普通に使用している言葉になっています。
主流血統について考える前に次の2つの図をご覧ください。
【図1】日本のリーディングサイアー(1971年~2021年)
図1は日本競馬約50年のリーディングサイアーの図です。一番子供が賞金を稼いだ親、つまり種牡馬ということです。
70年代はネヴァービートやテスコボーイなど欧州型ナスルーラ系やパーソロンというヘロド系が首位でしたが、80年代になりノーザンダンサー系種牡馬であるノーザンテーストの時代が来たことがわかります。その後90年代中期から00年代後期にかけてサンデーサイレンスの王朝が続くことになり、キングカメハメハを挟んでそのサンデーサイレンスの流れをくむディープインパクトが現在10年連続リーディングサイアーとなっています。
【図2】過去3年の種牡馬ランキングベスト10
続いて上記の過去3年の種牡馬ランキングベスト10をご覧ください。
ここでは近3年のベスト3に変動がないこと、ディープ系もサンデー系の仲間ですのでサンデー系とキンカメ系で上位を中心に半分以上を占めていることなどがわかります。
北米型の種牡馬がランキングに少ないことにも気付きます。
この理由はすごく単純で日本の競馬の番組(レース体系)はヨーロッパの競馬をモデルとしたからです。だから日本ダービーを頂点とした大きなレースは芝コースでやります。北米の競馬は芝のレースもありますが、基本的にスポットが当たる大きなレースはダートコースで行われるのが基本。ここが欧米の大きな競馬の違いということになります。
リーディングサイアーはその子供たちが何勝したかではなく、獲得賞金が多い順にランキングされますので高額賞金が多い芝レースに勝利した方が順位が上がりやすいことになります。
つまり芝コースの大レースで勝利することが多額の賞金獲得につながりリーディングになることから日本の芝コースで結果を残せる血こそが「主流血統」と言えるわけですね。
少し今回のテーマでは余談になりますが図2のランキングの中で日本で競走生活を送っておらずいわゆる「輸入種牡馬」であるのはヘニーヒューズのみです。図1の中で08年のアグネスタキオン以前に日本で競走生活を送ったのは80年、81年にリーディングサイアーとなり今は事実上、血が途絶えているアローエクスプレスのみです。ここからも日本の競馬が世界に追いつけ、追い越せと独自の発展をしながらレベルアップをしたということがわかります。
図1を見てわかるように長く王朝を築いたサンデーサイレンスは正確に言えば”日本の血”ではありません。自身は現役時代アメリカのクラシック戦線で活躍した馬です。しかし自身の見栄えが悪かったことや米国ではサンデーの父であるヘイローの産駒が活躍しにくいことからあまり高値が付かず日本にやってきた経緯があります。米国で種牡馬生活を送らず日本に輸入され、その後の活躍を考えれば日本の現代競馬に一番フィットする血統こそサンデーサイレンスといって間違いないわけです。
そのサンデーサイレンスの血は多くの種牡馬に引き継がれていますが、中でもディープインパクトがその後継種牡馬として大きな役割を果たしています。
キングカメハメハにも少しだけ触れておきたいと思います。自身はNHKマイルカップと日本ダービーの変則二冠を達成。その後故障のため早期引退となりますが、その後長く種牡馬として活躍し、ディープインパクトと双璧をなす結果を残します。血統的には父は欧州のマイラーとして活躍したキングマンボ、母はアイルランド産で現役時代はイギリスで送った馬。母父のラストタイクーンは欧米の芝短距離で活躍した快速馬。欧州型の血がベースにありますがスピードの血を多く内包しているのが特徴といえますね。
以上から、私は主流血統とはというテーマに対し、下記のように定義します。
・ディープインパクトやハーツクライなど父がリーディング上位のサンデー系種牡馬であること
・父がキングカメハメハなどキンカメ系の種牡馬で母系(母父か母母父)にサンデー系の血を内包していること
もちろん、きょうだいなど牝系になじみがある血統だった場合は主流のイメージが強くなりますが、基礎の基礎なのであまり難しく考えずにいきましょう。
主流血統があるんですから非主流、反主流の血統もあるわけですけどそれはまた今度気が向いたときに書きます(笑)
血統好きにはすこぶる当たり前の話ではあるのですが、こうやって初心に帰って勉強してまとめるとすごく面白いなと実感しますね。
血統公式
最後にまとめておきましょう。主流血統とは
父リーディング上位のサンデー系×母父○○
父キンカメ系×母系にサンデー系
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現在の順位が表示されますのでまたそこから入っていただけますと幸いです。