2022エルムS(GⅢ)予想
こんばんは。ちゃろです。
土曜日の競馬は皆さん満喫されましたでしょうか。明日へのヒントもあったような気もします。気がするだけですが(笑)
さて、本日は北海道唯一のダート重賞「エルムS(GⅢ)」の血統分析を行っていこうと思います。どうぞ最後までよろしくお願いします。
※おことわり
データについてはターゲットなど有料課金をせず手作業で集計していますのでデータはあくまでも”ちゃろ調べ”ということでご了承ください。皆様の予想のご参考になれば幸いです。
▼レパードSの血統分析はこちらから↓↓
8月7日 2022エルムS(GⅢ)血統予想
~エルムSの過去血統傾向~
<父・母父のワン!ポイント>(過去10年)
・父の好走数 日本型 16回 米国型 9回 欧州型 5回
・母父の好走数 日本型 4回 米国型 16回 欧州型 10回
<血統のワン!ポイント>(過去10年)
・父は芝ダート兼用タイプが良さそう。ノーザンダンサー系の二刀流代表格のジャイアンツコーズウェイやクロフネ。ミスプロ系ならばアグネスデジタル、アイルハヴアナザーなど自身が現役時代に二刀流か、芝ダート両方の産駒を生み出す種牡馬が好成績だ。サンデー系ならダートでの活躍種牡馬を出しやすいダートサンデー系(DS系)の成績が良い。具体的に種牡馬を挙げるとネオユニヴァース、カネヒキリ、ゴールドアリュールといったところが好走している。
・母父はやはり米国型のダート血統に注目。中でも米国型ミスプロ系が好成績を収めている。
・
~エルムSと札幌ダ1700mのその他のポイント~
【エルムS】
・前走マリーンS連対馬が4連勝中。今年の該当はフルデプスリーダー、ウェルドーンの2頭
・前走ローテーションはマリーンS組が好走、続く平安S組、マーキュリーカップ組。同距離か短縮がベター
・コース形態を分析すると函館は前が絶対有利、札幌は差しも決まるコース
・ローカルコースだけあってペースはスローにはなりにくい
・過去10年1枠は1度も馬券になっていない。逆に8枠は連対率、複勝率トップとやや外枠有利な印象
・出走自体が多くないため一概には言えないが、牝馬は過去10年馬券内ゼロと不振
・年齢で見ると一番成績が良いのが4歳馬、続いて5歳、6歳。7歳以上の成績はイマイチ
・関西馬優勢。勝率で2倍、連対率で3倍近くの差がある
【札幌ダ1700m】
・直線が短く、コーナーは緩やかなのが特徴。逃げる馬は残っても2、3着
・ローカルコースの中では差しが決まりやすいコース
<特注種牡馬>
※特注種牡馬も根っからのダート種牡馬はマジェスティックウォリアーのみ。サンデー系でも走れちゃうのが札幌ダ1700mの特徴なんですね
以上から
血統的には母父アメリカ血統の馬・・・①
速い上がりを使え、過去2走で差し損ねた馬・・・②
前走マリーンS3着内・・・③
を狙ってみたいと思います
それでは、これらのデータや傾向を参考にして今年の血統出馬表を見て予想をしてみましょう
札幌 エルムS(GⅢ)分析と予想
~出走馬全頭血統分析~
馬番 名前 性別馬齢 騎手
前走成績
血統適正、能力実績(SABCDEFG)の8段階で評価、狙い目該当
血統構成
血統分析・一言コメント
の順に表記
①ロードエクレール 牡4 56 石川
前走:22年マリーンS(OP・函館ダ1700m)3着
血統:D 能力:D 該当:①③
<血統構成>父ロードカナロア(KK)×母父マインシャフト(AN)×母母父ミスターリーダー(TT)
<血統分析・一言コメント>父ロードカナロアは母系の良いところ伸ばしやすくダートでも活躍馬を出しているイメージがあるが、ロードカナロア産駒の重賞全53勝の内ダート重賞はレッドルゼルの21年根岸Sのみ。基本的には芝適性の種牡馬と考えるべきだろう。一転して母系は米国型ナスルーラ系のエーピーインディ系にダート色の強いターントゥ系。当コースは2勝ク時代に勝った経験がある。最内枠に入り、今回も間違いなく逃げるだろうが、後続に脚を使わせて逃げることが必要。逃げ切りの難しいレースではあるが自分の競馬に徹したい。
②アイオライト 牡5 56 菱田
前走:22年大沼S(L)1着
血統:E 能力:D 該当:なし
<血統構成>父ローレルゲレイロ(ED)×母父オペラハウス(ED)×母母父ラッキーソブリン(ED)
<血統分析・一言コメント>4ラインがすべてノーザンダンサー系という現在の日本の競走馬ではかなり珍しい配合。父はリファール系のローレルゲレイロ。母系はヨーロッパの重厚な血統だ。もちろん根っからのダート適性ではないが、芝レースではスピード不足のため持続的なスピードで競うダート競走で結果を出してきた。前走の大沼Sでは前哨戦のマリーンS組の多くを抑えて勝ち切った。折り合いのついた我慢の利く競馬ができれば今回も上位候補だろう。
③オメガレインボー 牡6 56 横山和
前走:22年マリーンS(OP・函館ダ1700m)4着
血統:B 能力:D 該当:②
<血統構成>父アイルハヴアナザー(AP)×母父アグネスタキオン(SS)×母母父ノーザンテースト(ED)
<血統分析・一言コメント>函館開催だった昨年のエルムSの2着馬。父アイルハヴアナザーは芝ダート兼用だがややダートよりなところもこのレースの適正は向きそう。母系は配合相手の長所を引き出す良さを持っている。前走のマリーンSは1番人気を裏切った4着だったが、前が止まらない流れでこの馬自身の競馬は悪い内容ではなかった。ちなみに昨年の夏はマリーンS、エルムSの両レースで勝ったスワーヴアラミスに僅差の惜敗。今年はそのスワーヴアラミスとは2キロの斤量差。リベンジの舞台は整った。ただ、前日では1番人気で馬券妙味は薄いか。
④ブラッティーキッド 牡4 56 水口
前走:22年大雪ハンデキャップ(3勝ク・札幌ダ1700m)1着
血統:E 能力:C 該当:なし
<血統構成>父シニスターミニスター(AN)×母父タヤスツヨシ(DS)×母母父トニービン(EN)
<血統分析・一言コメント>未勝利11戦で2着3回、3着2回と好走しながらも勝ち上がれず、兵庫競馬から叩き上げられた。覚醒した勢いはすさまじく現在破格の8連勝中。父は米国型ナスルーラ系のシニスターミニスター。母父はサンデー系ながらダートの活躍馬を輩出しやすいタヤスツヨシ。ちなみに母のデザートレジーナは主に南関東で走り14勝のキャリアを持つ。前走は条件クラスのハンデ戦だが、際立った強さを見せた。重賞初挑戦だが、当コースとの相性も【1-2-0-2】となかなかで楽しみな存在。
⑤アメリカンシード 牡5 56 柴山
前走:21年師走S(L)13着
血統:D 能力:F 該当:①
<血統構成>父タピット(AN)×母父ストーミンフィーヴァー(AD)×母母父ストールワート(AM)
<血統分析・一言コメント>父は3年連続北米リーディングサイアーになっているタピット。血統表を見ても米国血統の傑作と言っていいだろう。母系はストームバード系にリボー系。スピードと底力、持続力に定評がある構成だ。昨年のエルムSで鼻出血があり、その後も本来の走りができず実は今年の初戦だが、元々は昨年の平安Sで2着に入る実績がありその実力は重賞レベル。自分の走りが取り戻せていればいきなり上位もおかしくない。
⑥ウェルドーン 牝4 54 武豊
前走:22年マリーンS(OP・函館ダ1700m)2着
血統:C 能力:D 該当:③
<血統構成>父ヘニーヒューズ(AD)×母父ダンスインザダーク(LS)×母母父サッカーボーイ(EM)
<血統分析・一言コメント>父は今や日本のダート種牡馬として地位を築いているヘニーヒューズ。ただ母系はダンスインザダークにサッカーボーイと明らかに中長距離の芝適性。その良いところ同士を上手に受け継いでいる印象だ。前走はまだ余裕残しと言いながらも2着と好走。今回は仕上げて更なる上積みも見込める。過去10年馬券内ゼロと不振の牝馬だが、ジンクスを覆したい。
⑦ヒストリーメイカー 牡8 56 池添
前走:22年プロキオンS(GⅢ)2着
血統:D 能力:C 該当:②
<血統構成>父エンパイアメーカー(AP)×母父バブルガムフェロー(DS)×母母父ジェネラス(ED)
<血統分析・一言コメント>父エンパイアメーカーは米GⅠ3勝。残念ながら20年に亡くなったが種牡馬としての能力が認められアメリカに戻ったほど。母父バブルガムフェローはサンデー系の中ではダートに力を発揮するタイプ。前走のプロキオンSは本来中京1400mで行われるが、今年は小倉1700mで今回とは同距離。14人気で2着と激走した再現を狙う。
⑧ダノンファラオ 牡5 58 浜中
前走:22年三宮S(OP・中京ダ1800m)13着
血統:E 能力:F 該当:①
<血統構成>父アメリカンフェイロー(AP)×母父エルコレドール(AP)×母母父サーキャット(AD)
<血統分析・一言コメント>4ラインすべてが米国血統で固められている。ストームキャットの4×4というクロスを持っており、爆発的なスピードを持っている。近走は2ケタ成績も多く、ジャパンダートダービーなど重賞3勝の実力は影を潜めているが、ゲート難など敗因もはっきりしている。本来の走りを取り戻すきっかけを掴みたい。
⑨フルデプスリーダー 牡5 56 丹内
前走:22年マリーンS(OP・函館ダ1700m)1着
血統:D 能力:D 該当:③
<血統構成>父ヘニーヒューズ(AD)×母父ジャングルポケット(EN)×母母父サンデーサイレンス(LS)
<血統分析・一言コメント>父は今や日本のダート種牡馬として地位を築いているヘニーヒューズ。母父はジャングルポケットで牝系はケイティーズファーストの一族でエフフォーリアやアドマイヤムーンは近親。昨年から今年にかけて1400mをつかうことが多かったが、実力はOPでも即通用した実力の持ち主。前走はこのレースとも相性の良いマリーンSできっちり結果を残した。課題だったスタートも克服して一回り大きく強くなった印象。
⑩ブラックアーメット 牡4 56 角田和
前走:22年マリーンS(OP・函館ダ1700m)8着
血統:E 能力:E 該当:①②
<血統構成>父ブラックタイド(LS)×母父ケイムホーム(AP)×母母父ティンバーカントリー(AP)
<血統分析・一言コメント>父ブラックタイドはご存知ディープインパクトの全兄だが実はダートシェアは55%と実はダートでの勝ち上がりも多い(ディープは10%)。ブラックタイド自身もディープインパクトと比べると馬体が大きく、パワーが勝っていたためと特徴を産駒に伝えているのだろう。全兄弟でもこれだけ特徴が異なるのがなんとも奥深い。母系は米国型ミスプロ系のクロス。ゴリゴリのダート馬じゃなくても走るこのレースなら悪くはないだろう。前走は後方からの競馬で函館のあのコースでは届かない。札幌へのコース替わりは明らかなプラスだが、もう少しポジションを取りに行きたい。
⑪ロードレガリス 牡7 56 富田
前走:22年プロキオンS(GⅢ)4着
血統:C 能力:D 該当:①②
<血統構成>父ハーツクライ(LS)×母父フサイチペガサス(AP)×母母父サドラーズウェルズ(ED)
<血統分析・一言コメント>父は長距離に強いサンデー系のハーツクライでこのコースの特注種牡馬だ。ダート重賞のサンデー系は相手方となる母系の血統がとても重要になる。母父のフサイチペガサスはケンタッキーダービー馬でこれはダートの血だが、母母父は欧州血統のサドラーズウェルズだ。芝デビューで数戦チャレンジしたように本来は芝レースを使いたかったが、スピードやキレが足りずダートに転向した典型的なパターン。根っからのダート馬ではないがトニービンやサドラーズウェルズの影響から持ち合わせる豊富なスタミナを生かした長距離ダート戦に強い。前走は約1年の長期休養明けだったが、13人気という低評価を覆し4着に好走。叩き2戦目で更なる上積みを見せれば馬券内も。
⑫スワーヴアラミス 牡7 58 松田
前走:22年帝王賞(GⅠ)7着
血統:C 能力:C 該当:①
<血統構成>父ハーツクライ(LS)×母父スライゴーベイ(AD)×母母父ウィズアプルーヴァル(AN)
<血統分析・一言コメント>函館で開催された昨年のこのレースの覇者。ハーツクライはダートシェア29%と本来は芝適性の種牡馬だが、母系はアメリカで発展したサドラーズウェルズ系の代表格であるスライゴーベイとカナダ三冠馬のウィズアプルーヴァルの組み合わせ。余談だがカナダ三冠はオールウェザー、芝、ダートというバラバラなコースで行われる。近走で掲示板を外したのはGⅠのみでこのメンバーなら能力上位は間違いない。当コースも2回出走して【1-1-0-0】と連対率100%。2着だった昨年の大沼Sも59キロを背負ってのもので適性は非常に高い。昨年からは2キロの斤量増となるが、ここも守備範囲か。
⑬バティスティーニ 牡9 56 鮫島駿
前走:22年マリーンS(OP・函館ダ1700m)11着
血統:E 能力:F 該当:②
<血統構成>父キングカメハメハ(KK)×母父サンデーサイレンス(LS)×母母父アンバーシヤダイ(ED)
<血統分析・一言コメント>キンカメ×サンデーの今や日本に溢れる代表配合。芝デビューで実はホープフルS3着の実績を持つ。年齢を重ねてズブさが目立つようになってからダートに転向。今年も3月に勝利しており年齢に衰えは特に感じさせない。
⑭ダンツキャッスル 牡6 56 吉田隼
前走:22年マリーンS(OP・函館ダ1700m)6着
血統:F 能力:E 該当:②
<血統構成>父ルーラーシップ(KK)×母父スペシャルウィーク(LS)×母母父ストームキャット(AD)
<血統分析・一言コメント>父も母父もダート血統ではなく、母ダンツクインビーは桜花賞5着馬。この馬もデビューから数戦は芝だったがスピード不足で勝ち上がれずダートにおけるスピードの方が合うタイプだろう。それでも血統背景からはダート馬とは言いにくい。しかしこのレースは芝ダート兼用種牡馬がよく走るようにゴリゴリのダート馬である必要がないのは追い風なのだが。
~エルムS血統予想~
◎⑪ロードレガリス
〇③オメガレインボー
▲⑫スワーヴアラミス
☆⑥ウェルドーン
△⑦ヒストリーメイカー
△②アイオライト
△①ロードエクレール
消④ブラッティーキッド
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