ハーツクライ~種牡馬分析#3~
こんばんは。ちゃろです。
種牡馬基本情報・ハーツクライ
馬名:ハーツクライ
型系:日本型ロングサンデー系(LS系)
詳細系統:ロングサンデー系
成績:19戦5勝【5-4-3-7】
【主な勝ち鞍】
・有馬記念
・ドバイシーマクラシック(唖GⅠ・芝2400m)
【血統構成】
父 :サンデーサイレンス(LS系)
→現役時代は米で走り14戦9勝。主な勝ち鞍はケンタッキーダービー(GⅠ・ダ2000m)やBCクラシック(GⅠ・ダ2000m)など。95年から13年連続でリーディングサイアー。産駒はキレキレの脚を武器としてスローで溜めて上がりの勝負に強い。
母 父:トニービン(EN系)
→現役時代は27戦15勝。主な勝ち鞍は凱旋門賞(GⅠ・2400m)などGⅠ6勝。ジャパンカップに来日した(5着)。引退後は日本で種牡馬生活を送る。ヨーロッパ血統特有の馬力やスタミナを伝える。産駒は東京コースを得意とし、小回りコースを苦手とするのもヨーロッパ血統の特徴と言える
父母父:アンダースタンディング(AM系)
→現役時代は87戦7勝。目立つ実績はないがスタイヴァサントH(ステークス競走)に優勝している。目立つ産駒としてはほとんどおらず数少ないステークスを制した馬がサンデーサイレンスの母・ウィッシングウェルだった。
母母父:リファール(ED系)
→現役時代は12戦6勝。主な勝ち鞍にジャックルマロワ賞(GⅠ・1600m)などフランスのマイル以下の短距離戦で活躍した。種牡馬としても成功し子孫はリファール系を形成している。ノーザンダンサー系の中では自身の適性通り短距離よりのスピードに長けており、一般的なヨーロッパ血統のイメージ(=スタミナ・馬力)とは少し異なる側面を持つ。
【代表産駒】
・スワーヴリチャード(ジャパンカップ)
・サリオス(朝日杯FS、毎日王冠)
【能力値】
瞬発力 :C
スピード:B
パワー :D
持久力 :C
馬 力:B
スタミナ:A
ダートシェア:28%
【特徴】
(1)トニービンの特徴を引き継ぐスタミナと馬力
・日本の中心であるサンデー系の中ではヨーロッパ感が強く、スタミナと馬力に長けているのがハーツクライの最大の特徴。
・圧倒的に延長ローテが得意。前走から距離が延長するローテ―ションで馬券的には狙いたい。これもヨーロッパ血統の特徴でレース前半から飛ばしていくようなレースは得意としていない。忙しい流れではそもそも脚を溜めて追走ができない馬もいる
・しぶとさといえばプラスだが、エンジンのかかりが遅く決め手を欠く馬もいる。サンデー系の基本は母父がアメリカ型ならスピードタイプ。母父がヨーロッパ型ならタフに向くスタミナタイプ。ハーツクライ自身がヨーロッパ特色が強いので、さらに母父がヨーロッパ型血統だとスピード不足となるパターンもある。
(2)晩成傾向があり、成長力がある
・ハーツクライの産駒は晩成傾向の馬が多い。それはすなわち成長力があるということの証明。5~6歳でも二段階成長を見せる馬もいる。
・馬券的には2~3歳の限定戦で過剰になっている馬は注意したい。
(3)近年は配合や育成方法によってマイラーも増えてきた
・本質はヨーロッパ特色を生かした中長距離馬だが、最近はマイルで活躍する馬も増えてきた。特に牝馬はマイルの舞台で活躍する馬も多い。牝馬には2400以上は基本的には長い。
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